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IPCC評価報告書

IPCC評価報告書の特徴および構成

作業部会報告書については、従来より、3つの作業部会がそれぞれの作業部会報告書(Working Group Report)を作成している。

各作業部会報告書は、報告書本文(Underlying Report)・技術要約(Technical Summary:TS)・政策者向け要約(Summary for Policymakers:SPM)から構成されている。作業部会報告書はそれぞれ600-1,000ページにもおよぶ大冊となるため、SPMはその要約版として各国の政策決定者(および一般の読者)のために作成され、活用されている。

統合報告書は、第2次評価報告書(SAR)から作成されるようになったものであり、「UNFCCC第2条の解釈に関する科学技術的情報に関する統合報告書」と題されたSAR統合報告書は、作業部会報告書の記述以外を含まない、20ページ程度のものに過ぎなかったが、TAR統合報告書では、新たに、主要なテーマに関して、各作業部会報告書の内容を横断的に扱い独自の記述でとりまとめた報告書(100ページ強)となった。AR4においても、TAR統合報告書からは少し位置づけを変えたものの、作業部会報告を横断的に扱う報告書(35ページ程度)として作成された。

統合報告書(TAR/AR4統合報告書)は、政策者向け要約(SPM)および長めの報告書(Longer Report)、(および図表)から構成される。統合報告書もしくはそのSPMは、IPCC評価報告書の各報告書のなかで、最も、政策決定者(および一般の読者)の目に触れる重要な位置を占めるものともいえる。

IPCC評価報告書(第1次〜第3次まで)の概要