IPCC国内連絡会 概要
目的
IPCCの活動は、日本国政府にとって、地球温暖化政策に関する科学的知見の集積を行うという観点から、また、気候変動枠組条約/京都議定書の動向との関係性からも、非常に重要であると認識されている。
そこで、日本国政府としては、関係省庁が互いに連携・協力しあい、IPCC活動に参画する研究者への支援を積極的に行っており、TAR及びAR4作成時に引き続き、関連4省庁(環境省・文部科学省・気象庁・経済産業省)のもとに、「IPCC国内連絡会」が設置された。同連絡会は、IPCC活動全般についての進捗状況把握、AR5作成に関する情報の共有化とそれに関する意見交換等を図るべく、年2回程度、開催される予定。
メンバー
座長、座長代理、第5次評価報告書の執筆者(CLA/LA)及び査読編集者(RE)。
事務局
以下の3つの団体が協力し、事務局業務を分担。
・一般財団法人 リモート・センシング技術センター(主にWG1支援)
・一般財団法人 日本気象協会(主にWG2支援)
・公益財団法人 地球環境産業技術研究機構(RITE)(主にWG3支援)
現在までに開催されたIPCC国内連絡会およびIPCC国内連絡会準備会について
- AR5作成時
第1回IPCC国内連絡会(2010年9月8日)
第2回IPCC国内連絡会(2011年8月11日)
- AR5に向けて
AR5に向けた第1回IPCC国内連絡会準備会(2009年2月20日)
AR5に向けた第2回IPCC国内連絡会準備会(2009年7月3日)
- AR4作成時
第1回IPCC国内連絡会(2004年8月12日)
第2回IPCC国内連絡会(2005年1月19日)
第3回IPCC国内連絡会(2005年6月29日)
第4回IPCC国内連絡会(2006年3月9日)
第5回IPCC国内連絡会(2007年7月4日)
第6回IPCC国内連絡会(2008年3月4日)
- AR4に向けて
AR4の執筆者及び査読者の確定以前にあたる平成15年度には、TAR作成時の国内連絡会メンバーと同様のメンバー構成により、国内連絡会準備会が全2回開催された。
- TAR作成時
IPCC国内連絡会は、第3次評価報告書(TAR)作成時にも設置され、環境省・気象庁・経済産業省の共催のもと各作業部会の執筆者及び査読者(もしくはその経験者)及びインベントリータスクフォース(TFI)メンバーを委員に招き、TAR作成における適当な時期を見計らって全5回開催された。連絡会では、各委員より報告書作成の進捗状況ほかの報告をうけ、作業部会の垣根を超えた議論が行われた。