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IPCC評価報告書 比較表


第1次評価報告書 第2次評価報告書 第3次評価報告書
公表時期 1990年8月 1995年12月 2001年4月
使用シナリオ IPCC排出シナリオ
(4通りのシナリオ)
IS92シナリオ
(6通りのシナリオ)
SRESシナリオ
(35通りのシナリオ)
これまでの気温上昇 0.3〜0.6℃
(過去100年間)
0.3〜0.6℃
(過去100年間)
0.4〜0.8℃
(過去140年間)
これまでの海面水位の上昇 10〜20cm
(過去100年間)
10〜25cm
(過去100年間)
10〜20cm
(20世紀)
将来のCO2濃度予測
(〜2100年)
540〜970ppm
将来の気温上昇予測
(1990〜2100年)
約1〜3℃ 0.9〜3.5℃
(1.0〜3.5℃:SPM)
1.4〜5.8℃
将来の海面水位上昇予測
(〜2100年)
35〜65cm 15〜95cm 9〜88cm

(注)本表の数字の単位および表記方法は必ずしも原典とは一致していない。

例:(原典)0.6±0.2℃、(本表)0.4〜0.8℃、(原典)0.09m〜0.88m、(本表)9〜88cm


温暖化の影響

水資源 乾燥・半乾燥地帯で大きな問題が起きる可能性 干ばつ等の激化により大きなコスト負担を招く可能性大 水利用が圧迫される人口が現在の17億人から2025年には50億人に増加
農業 好悪両影響の可能性 増産地域・減産地域ともにあり、全世界では大きな影響はない 数℃の気温上昇で食料価格も上昇
生態系 一部の種の喪失 地球の全森林面積の1/3で植生が何らかの変化を受ける 植生モデル研究により、生態系の深刻な崩壊を予測
健康 大気質の悪化による健康への悪影響 マラリア流行地域に居住する人口は世界人口の45%から21世紀後半には60%に増加 熱帯病感染可能地域の増大を予測
熱波による、都市居住者(老人・病人等)の死亡率や罹病率の増加
居住等 開発途上国、低所得層、沿岸地域住民で特に悪影響 高潮被害を受けやすい人口は、4600万人から9200万〜1億1800万人に増加 高潮による被害(2080年代までに40cm海面が上昇)
7500万〜2億人
金融
・保険
異常気象による経済損失 39億ドル(1950年代)→400億ドル(1990年代)