MEMBER職員インタビュー

日本気象協会だからこそ
提案できるデータで、
日本中の事業を応援する。

丸山 大貴
社会・防災事業部 気象デジタルサービス課
2018年入社
理学研究科 宇宙地球科専攻修了

気象情報を多くの人に
わかりやすく伝えていくために、
何ができるのか

大学時代に山登りをはじめたことが、気象という自然現象に興味を持ったきっかけです。もともと、データをもとにした情報を理系分野に馴染みがない人にもわかりやすく伝えていくような仕事に就きたいと考えていました。そこで気象情報やそれによって引き起こされる自然現象との関わりを多くの人に伝えていく、お天気キャスターのような仕事をしたいと考えるようになったのです。
気象情報を伝えるには、ただ情報を投げかけるだけでは関心を持ってもらえません。相手の立場やライフスタイルを考えた上で、伝わるアプローチを模索していくことが求められるだろうと思いました。
日本気象協会は、天気のことだけではなく、気象を軸とした防災情報の提供にも力を入れています。災害が起こる可能性をどのような表現で伝えていくかを追求していく取り組みにも共感しました。そしてその情報をどのように提供していくべきなのかを考え、常に変化し続ける姿勢に、よりよい手段を生み出そうとする意欲が感じられ、ここで自分ができることを探していこうと入社を決めたのです。

気候が企業の経営に影響を与える。
気象データで企業の課題を解決したい

気象の情報は、多くの人に伝えてこそ、使ってもらってこそだと、入社してから改めて実感しています。情報の受け取り手のことを考え、相手が活用するところまでをサポートしていくことが、私たちの役目であると思うようになりました。
私が現在担当している仕事は、日本気象協会のイメージから少し外れるものかもしれません。社内でもちょっと異色の業務なんですよ。その内容は、ひとことで言うなら『気象情報を活用した、商品需要予測サービス』。具体的には、顧客であるメーカーや小売業の企業に対して、在庫過多や販売機会ロスなどの問題を、気象データをもとに回避するための提案を行っています。
例えば、在庫過多で困っている製造業のお客さまに対して、商材の売上と気象現象の間に関わりがあるかを分析するところから始まり、気象現象の変化に合わせた製造量の調整、市場分析などを実施することで、経費削減や販売力の向上に寄与しています。状況の分析、課題解決のためのモデル構築や情報提供を行う、コンサルタント的な役割を担っているチームなのです。 私たちの情報を求めているのは、食品や飲料、医薬品、耐久材など多様な分野のお客さまです。一見すると気象とは関わりのなさそうな業界の方々に対して、日本気象協会だからこそ提案できるデータで、その事業を応援することができる。そのことにやりがいと喜びを感じています。

コンサルタントとしての力を磨き、
独自性の高い情報を提供

今はメーカーを始めとする企業をお客さまとしていますが、今後はより多くの業種の方々との関わりを増やし、社会全体の環境改善に私たちのデータを役立てる取り組みに挑んでいきたいです。まだまだ一般の企業の方々は、気象現象を“イレギュラー”な要因であると捉え、商品が売れない理由としてしまいがちです。しかしこの気象現象を上手く使うことで、より理論的で無駄のない経営が実現できるのです。その結果として社会全体の無駄も省くことにつながり、環境への良い影響を与えることにもなると考えています。
このような取り組みを実現していくため、私自身、コンサルティングの視点や提案力を磨くことに力を入れていきたいですね。私たちだからこそ用意できるデータや情報を、よりよく活用していただくために何ができるかを追求していくことが現在の課題です。
今の状況を改めて振り返ると、入社動機のひとつだった「気象の情報を一般の人たちにわかりやすく伝えたい」という想いを、理想的な形で仕事にできているな、そう思っています。

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