AR4 WG3「2007気候変化:緩和策」骨子
(仮訳)
政策決定者向け要約 (SPM:Summary for Policymakers)
技術的要約 (TS:Technical Summary)
本文
第一部 導入と枠組み
第1章 導入
- 条約第2条と緩和措置
- 過去、現在、将来についての知見、これまでのIPCC報告書を含む
- 時間軸
- 報告書の構成:横断的課題の役割と枠組みについて
第2章 枠組み
- グローバルな気候変動問題の範囲
- 気候変化、緩和措置と持続的成長(気候変動と持続的開発に関して、一つのシステムとして評価されなければならない。)
- 緩和措置、脆弱性と適応の関係
- 地域的分析
- 技術の研究、開発、導入、普及、移転
- リスクと不確実性(リスク分析/評価とリスク管理を含んだ総合的アプローチに基づかなければならない。加えて、「リスクと不確実性」と「意志決定と実施」の間の関係を考慮しなければならない。)
- 分配と公平性の観点
- コストと便益の概念(コストと便益の概念は、より広い枠組みの決定の部分として示されなければならない。同様に気候変動の緩和に直接関連がないコストと便益も含まれなければならない。注として、このアプローチの制約を考慮した経済的なコストと便益の文献が要求される。)
- 意志決定と履行
第二〜四部の全ての章では、文献がある限り地域的な違いを強調する。しかし、地域わけは、分野ごとに異なり、また開発レベルや国情または地理的な区域といった多様な特性に基づいて地域わけする可能性がある。
第二部 長期的な緩和状況に関する論点
第3章 長期的な緩和状況に関する論点
要旨
- 排出シナリオ:SRES 以後の新規文献評価(これらの評価は、気候フィード
- バックを含む排出シナリオについての文献を網羅しなければならない。)
- 複数のガスを含む緩和と安定化のシナリオ、戦術(戦略)、コストおよび社会経済への影響(不確実性の分析を含む)
- 発展の道筋、動向と目標
- 長期的な緩和と安定化への技術の役割:研究、開発、技術導入、普及、移転
- 緩和と適応の相互関係、気候変動の影響と長期不確実性の元での意志決定 (現状の緩和コストだけではなく、回避された気候変動による損害や適応のコストも含む)
- 意志決定における慣性、リスクおよび不確実性の影響を含んだ、短中期的緩和と長期的安定との関係。
第三部 短中期的に見た、具体的な緩和措置
第4章から10章については以下の雛形に従う。ただし、これらの章立ては、関連性がある場合のみ、および文献がある場合のみ、組み入れることとなる。
要約
- 導入
- 現状、発展の傾向とその意味合い
- (地域的、地球的)排出の傾向
- 緩和技術、オプションとそのポテンシャル(技術的、経済的、市場と社会的)、コスト、および持続可能性
- 緩和措置と脆弱性、適応との間の相互作用。
- 気候政策、可能性、障壁と機会の実現例論点による効果と経験
- 温室効果ガス排出に影響する非環境政策との統合。
- 温暖化ガス緩和政策の共通便益
- 技術の研究、開発、展開、普及と移転
- 長期的見通し、システムの移行、意志決定、惰性と長期的・短期的な選択肢との関係、意志決定ツール
第4章 エネルギー供給(すべてのエネルギー供給オプションをこの章で網羅する。同様にエネルギーキャリヤによる全体のサプライチェーン、探査、採掘、転換、輸送と分配を含む)
第5章 輸送と輸送インフラ(道路、鉄道、航空、船舶そして輸送用燃料を含む) (観光に関連する側面もこの章で網羅されなければならない。)
第6章 住居/商業(サービス業を含む)(観光に関連する側面もこの章で網羅されなければならない。)
第7章 産業
第8章 農業(土地利用、生物的炭素隔離を含む)(土地利用と植林業に関する問題を、林業の章とともに統合的アプローチで取り扱わなければならない。この章は漁業についても含まなければならない)
第9章 林業(土地利用、生物的炭素隔離を含む)(土地利用と植林業に関する問題を、農業の章とともに統合的アプローチで取り扱わなければならない。)
第10章 廃棄物処理(廃棄物の生成とその制限あるいは削減オプションが網羅されなければならない。(これらはTAR で取り扱われた)産業廃棄物のリサイクルは7章産業で網羅される。(これらもTAR で取り扱われた))
第四部 横断的な分野、国家的、国際的範囲
第11章 分野横断的な緩和措置の展望
要旨
- 導入:システムの見地、3章との関係、分野横断的な主要課題、モデル/分析研究の利用を含む。(エネルギー需要と供給の相互依存と4〜10章で対処出来なかった、いかなる分野横断的な関連もカバーしなければならない。)
- 分野横断的な緩和措置:記述、特徴、コスト(海洋施肥と他の地球工学的オプションに関する文献の評価を含まなければならない。)
- 技術研究、開発、導入、普及、移転
- 他の政策分野とのシナジーおよびトレードオフ(大気品質、水管理およびエネルギー供給の安全保証のような非環境政策を含まなければならない。)
- 全体的な緩和潜在性とコスト(ポートフォリオ分析と分野横断的モデルを含む)
- マクロ経済的な影響
- スピルオーバー効果
- トップダウンとボトムアップのアプローチ分析の評価
- 緩和措置と適応のシナジーおよびトレードオフ
第12章 持続的成長と緩和
要旨
- 導入
- 緩和政策が持続的成長目標のおよぼす影響(経済の多角化に関する文献の評価を含まなければならない)
- 持続的成長政策が気候変化緩和におよぼす影響(具体的な開発目標と温暖化ガス発生源および吸収源に向けた政策に焦点を合わせなければならない。経済の多角化に関する文献の評価を含まなければならない)
- 緩和措置の慣行と能力の決定要因、WG2 適応能力とのリンク
- 持続的開発と気候変動緩和−論点と機会(制約と障壁に関する文献評価を含まなければならない)
第13章 政策、手法および協力のアレンジメント
(本章は、設計される政策、手法および協力のアレンジメントに対処しなければならず、すべての範囲の意志決定に作用する)
要旨
- 導入
- 経済と一般的な政策手法(税と排出権取引を含む)
- 政策間の実施と相互関係
- 気候変動協定と他のアレンジメント(国際協力と他の政府相互アレンジメントの相互影響の洞察を含む)(他のアレンジメントとは以下を含む:開発、環境および貿易。ここでは有効性に関する文献とこれらの協定とアレンジメントの他の側面の評価を含まなければならない。必要に応じ、著者は地域の構成要素を改善させるために貢献する事例研究を使うよう促される。)
- 民間、地域および非政府イニシアティブとの相互作用の洞察
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用語集
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