MEMBER職員インタビュー

自治体や公共交通機関が
利用するからこそ、
より正確で、より使いやすい
システムの提供を。

遠藤 周平
情報サービス部 情報システム管理課
2019年入社
生命環境科学研究科 地球科学専攻修了

日々天気の話ができる、
そんな人たちと一緒に働きたい

小学生の頃から天気という現象が好きでした。きっかけとなったのは夏休みの科学教室。天気図を書いてみるという課題に参加したところ、それが面白くてそれからは趣味のように天気図を書くようになりました。
将来は気象に携わる仕事がしたいという夢を持ち、大学・大学院では気象学を専攻。局地風という一部の土地でしか発生しない風の現象についての研究に打ち込む毎日を送りました。研究室でも日々仲間と天気の話題で盛り上がり、こういう生活を就職後も続けていきたいと考えながら就職活動を開始したことを覚えています。
気象を扱う企業はいくつもありますが、それぞれ価値観や雰囲気は異なります。自分自身が働きやすい環境を求めた結果、日本気象協会が私にもっとも合っている会社なのではないかと思いました。社名や歴史から、お堅い会社だろうという印象があったのは事実です。しかし研究室の先輩や教授たちからは、職員の人柄がよく働きやすい環境であると聞き、入社の意思を固めました。気象に関する幅広い事業を展開していることもあり、自分がどんな業務に携わるかわからないけれど、ここでならこれまで学び、研究してきたこと、天気が好きだという気持ちを活かすことができるという確信もありましたね。

顧客企業が利用・発信するための基礎に
なる、気象情報を提供するシステムを運用

新人研修ではプログラミングやIT知識の基礎などを学んだ後、現在の部署へ配属になりました。ここではWEBサイトで気象情報を提供するためのシステムの保守や運用を担当しています。このWEBサイトは一般ユーザーに向けたものではなく、市町村などの自治体、電力会社や交通機関、食品メーカーといった公共機関や企業が利用するもの。いわばプロユースの気象情報を提供するサイトとなっています。
注意報や警報、台風の進路、各地の気温分布に加え、特定の地域の気象情報などを提供するシステムの保守管理、プログラム開発の取りまとめなどが仕事の中心です。サイトのユーザーである公共機関や企業の方とのやり取りは社内の別の部署が担っているため、その部署を通じてニーズを把握し、システムの修正を行っていきます。プログラムだけでなく、デザインやUIの修正も含まれるので、使いやすさを念頭に置きながら検討・修正を行うよう心がけています。
このサイトが提供した情報をもとに、公共機関や企業は気象情報の発信や、災害に備えた対応検討などを行います。そのため間違った情報を提供することがないよう、プレッシャーを感じる毎日でもありますね。
自分たちが発信した情報がどのように使われていくのか、そのすべてを把握することは難しいのが現状です。しかし、ときどき私が改修を担当したシステムで作成された画像が、気象情報を取り扱ったネットニュースに掲載され、不意に自分のスマートフォンに流れてくるというような瞬間に出会うことも。自分の仕事が多くの人の日常生活に影響を与えているのだと実感することができます。

縁の下の力持ちとして、
世の中に有用な気象情報を
的確に提供していきたい

公共機関や企業、ひいては世の中が求める気象情報を提供するためのシステムを運用するということは、表立って目立つことがない縁の下の力持ちのような役割。しかし有用な情報として社会に受け入れられていく様子を目にすることができ、その事実がやりがいに繋がっていると感じられます。
今はまだ先輩に頼りながら日々の仕事を進めている状態ですので、まずはシステムの運用や保守を一人で担えるようになることが目下の課題です。先輩たちのように対応の引き出しを増やしていけるよう、学びを深めながら一人前のシステム運用者を目指したいと思っています。
また、風力エネルギーや太陽光エネルギーの分野にも以前から関心を持っていました。いずれは気象とエネルギーの関わりを通じて、人々の暮らしを支える仕事をしていきたいです。

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