蜃気楼の季節は春から初夏、3月下旬から6月上旬にかけてです。 2、3日晴天が続き、気温が高く、海岸で穏やかな北北東の風が吹く日に発生しやすいとされています。短いもので数分、長ければ数時間にもわたって幻想的な姿を見せます。この時期、魚津は「不思議の世界」に変身するのです。

蜃気楼は、上暖下冷の空気層の間で光が屈折して観察者の目に届き、風景が伸びたり反転した虚像が見える現象です。従来、富山湾に流れ込む冷たい雪解け水が、大気の下部を冷やして上暖下冷の空気層を作ると考えられてきました。しかし、最近の調査では、下層が冷やされるのではなく、蜃気楼発生時にはむしろ上層に陸地から暖気が流れ込んでくる現象が確認されています。今後の研究によって、また新たな説が生まれる可能性もあります。

いずれにしても蜃気楼の機構は複雑で、一つの説ですべてを説明することはできないかもしれません。「謎が残されている方がロマンがある」ともいえるでしょう。
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